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軟水と硬水の違いは?特徴とメリット・デメリット、料理の使い分けなどを解説

COLUMN

2025.07.04

軟水と硬水の違いは?特徴とメリット・デメリット、料理の使い分けなどを解説

普段何気なく飲んでいる水にも、「硬水」と「軟水」の違いがあることをご存じでしょうか?

水はミネラル含有量の違いによって、味わいや用途が大きく異なります。

本記事では、軟水と硬水それぞれの特徴や使い分け方、健康への影響などについて解説します。

1.軟水と硬水の違いとは?

水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、その含有量によって「軟水」と「硬水」に分類されます。

これらのミネラルは、水の味や口当たりだけでなく、健康や料理にも影響を与えるため、それぞれの特徴を理解することが大切です。

1-1.硬水と軟水の定義・見分け方

水の硬度は、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。

この数値が低いものが軟水、高いものが硬水と定義されます。

日本における一般的な定義は以下のとおりです。

分類硬度
軟水0〜100mg/L
硬水100mg/L以上

カルシウムとマグネシウムの含有量が多い硬水は、口当たりが重く苦味を感じやすいです。

一方、軟水はまろやかでなめらかな味わいが特徴です。

日本の水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水であるため、日本人の多くは軟水が飲みやすいと感じるでしょう。

1-2.日本と海外の硬度の違い

水の硬度は、日本と海外で基準が異なります。
WHO(世界保健機関)は、以下のように日本よりも細かく定義づけています。

分類硬度
軟水0~60mg/L
中程度の軟水60~120mg/L
硬水120~180mg/L
非常な硬水180mg/L以上

水の硬度は、採水地によって大きく異なります。

たとえば、日本の水は、国土の地形や地質の特徴から、ほとんどが軟水です。
これは、雨水が地中にとどまる時間が短くミネラルが溶け込みにくいためです。

一方、ヨーロッパなどの大陸では、水が地層を通過する過程でミネラルが豊富に溶け込むため、硬水が多い傾向にあります。
同様に、日本国内でも石灰岩質の多い沖縄県の水道水は硬水です。

2.硬水の特徴とメリット・デメリット

硬水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含む水です。

独特の味わいと栄養価の高さが特徴で、健康面での効果が期待できる一方、用途によっては適さない場合もあります。

ここでは、硬水のメリットとデメリットを解説します。

2-1.硬水のメリット

硬水にはカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれており、健康面でさまざまなメリットがあります。

ミネラル豊富な硬水は体のコンディションを良くするといわれており、生活習慣対策が期待できるのです。
また、硬水に含まれるマグネシウムはスッキリとした毎日のサポートにも適しています。

2-2.硬水のデメリット

硬水はミネラルが豊富である一方、過剰摂取するとお腹がゆるくなる原因にもなります。

特に、普段から軟水を飲み慣れている日本人は、硬水を飲むことで体調を崩してしまう可能性もあるため注意しましょう。

また、結石ができる可能性が高まる点もデメリットだといえます。
腎機能が低下している場合、硬水に含まれるカルシウムを濾過しきれず結石になりやすいため、注意が必要です。

3.軟水の特徴とメリット・デメリット

軟水は、ミネラル含有量が少ないため、口当たりがまろやかで飲みやすいのが特徴です。

日本で広く親しまれていますが、特定のデメリットも伴います。

ここからは軟水のメリットとデメリットを解説します。

3-1.軟水のメリット

軟水は、肌や髪に優しいのが特徴です。
硬水に比べて石鹸の泡立ちも良く、洗い上がりもさっぱりします。

また、日本人にとっては飲みやすいことから、日常的な飲料水としても適しています。
胃腸に負担をかけるマグネシウムが硬水に比べて少ないため、小さな子どもでも安心して飲用できるでしょう。

3-2.軟水のデメリット

軟水はミネラル含有量が少ないため、ミネラル補給を目的とした飲料には向きません。

健康のためにミネラルを積極的に摂取したい場合は、食事やサプリメントなど別の方法で補う必要があります。

4.日本の水道水は軟水?硬水?

日本の水道水は、一部地域を除き、ほとんどが軟水です。

これは、日本の地形や地質がミネラルが溶け込みにくい性質を持っているためです。
日本は山が急勾配で国土が狭いのが特徴です。

雨が多い土地のため水が地中にとどまる時間が短く、ミネラルが溶け込む前に水が海に流れ出ます。

もともと日本の土壌はマグネシウムやカルシウムの含有量が少ない花崗岩が多く、軟水になりやすい条件がそろっているのです。

しかし、沖縄県や関東の一部地域では、硬水が提供されています。
これら地域はカルシウムを多く含む石灰岩が分布しており、ミネラル成分が水に溶けやすいため硬度が高いのが特徴です。

5.軟水と硬水の健康への影響

軟水と硬水は、どちらも健康に良い影響を与える可能性がありますが、それぞれ異なる働きをします。

それぞれの特徴を知り、目的に合わせて水を選ぶと良いでしょう。

軟水と硬水の健康への影響を解説します。

5-1.軟水と硬水、どちらが体に良い?

どちらの水が体に良いかは、個人の体質や目的によって異なります。

普段の水分補給には、日本人には飲みやすい軟水が適しています。
ミネラルを積極的に摂取したい場合は、硬水を取り入れてみても良いでしょう。

ただし、硬水を飲みすぎるとお腹がゆるくなる可能性があるため、体調に合わせて適量を心がけることが大切です。

用途や体調に応じて選ぶと、健康維持に活用できるでしょう。

5-2.赤ちゃんや子どもに適しているのはどっち?

赤ちゃんや子どもは、まだ胃腸が発達していないため、軟水がオススメです。

硬水はミネラルが豊富ですが、胃腸に負担をかけやすく、下痢などの原因になる場合があります。
ミルクを調乳する際も、軟水を使用するようにしましょう。

6.料理によって軟水と硬水を使い分けるコツ

軟水と硬水は、硬度の違いから口当たりや味わいにも違いがあります。

そのため、軟水と硬水を使い分けることが、料理を美味しくする秘訣です。

料理によって軟水と硬水を使い分けるコツを解説します。

6-1.軟水の方が適している料理

軟水は、まろやかで優しい口当たりを活かす料理に適しています。

たとえば

などです。

軟水を使うと、素材の旨味を邪魔することなく、上品な味わいに仕上げられます。

素材に水分がしっかり染み込むため、しっかりと味を引き出しつつ、やわらかい味わいとなるでしょう。

6-2.硬水の方が適している料理

硬水は、洋食との相性が良い水です。

たとえば

などが適しています。

硬水に含まれるミネラルが、パスタをコシのあるモチモチとした食感に仕上げます。

肉料理など、アクが強く出る料理に硬水を使うと、アクを吸着し臭みを抑える効果が期待できるでしょう。

ミネラルが豊富なため、料理にコクと深みを与え、しっかりとした味付けが求められる料理を際立たせることができます。

7.まとめ

軟水と硬水は、含まれるミネラル量によって定義され、それぞれ異なる特徴を持っています。

それぞれの特性を活かし、用途や状況に応じて上手に使い分けることで、より健康的な生活が実現できるでしょう。

自分に合った水の選び方や使い分け方を知り、日常生活に役立ててみてください。

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